たま企画室 – 香川・高松

お墓の大きさに“正解”はあるのか|白い犬島石の五輪塔が語る静かな存在感


犬島石 五輪塔 叩き

こんにちは、たま企画室です。
今日は、前々回のブログ『白とサビ、それぞれの美しさを刻んで|犬島石の五輪塔、二基のご紹介』でご紹介した二基の五輪塔のうち、白系の犬島石で制作した一基が境内墓地に建立された様子を写真でお届けできることになりましたので、その一部をご紹介させていただきます。

前回もお伝えしましたように、高さは66cmほどしかありませんが、不思議とその小ささを感じさせるような違和感はまったくありません。
むしろ、控えめながらも芯の通った佇まいに、思わず目が留まってしまう——そんな存在感があります。
五輪塔という形式そのものがもつ静かな力強さに加え、白系の犬島石ならではの柔らかな色合いと、叩き仕上げの表情が相まって、境内墓地の穏やかな空気の中にしっくりと馴染んでいます。
りんとした雰囲気をまとったその姿は、まるで、そこにあることが自然だったかのような風格すら感じさせてくれました。
また、周囲には磨き仕上げの石塔も多く見られる場所でしたが、この叩き仕上げの白系犬島石の五輪塔も、そうした環境の中で浮くことなく、むしろ落ち着いた風合いが程よいコントラストを生み出していました。
艶やかな石の列の中にあっても、自然石のような味わい深さが静かに際立ち、どこか品のある佇まいとして、その場にしっかりと居場所を得ているように感じられました。

さて、ここで時々耳にするご質問があります。
「小さなお墓って、ちょっと見劣りしてしまいますか?」あるいは、「ご先祖さま(あるいは本家)のお墓より大きいお墓は建てないほうがいいのでしょうか?」といった内容です。
ですが、実のところお墓の大きさに明確な決まりはなく、気にされる必要はありません。
それぞれのご事情や想いに合わせて、自由に決めていただいて良いものだと思います。 ただし、地域によってはしきたりや風習が残っていることもありますし、ご親戚やご家族との間で認識にずれがあると、後々思わぬ誤解が生じることもあります。
ですので、大きさを決める際には、ご家族やご親戚とよく話し合われたうえでお考えになるのが、結果として皆さまにとって納得のいくお墓づくりにつながるのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご質問やご意見などございましたら、お気軽にコメントやお問い合わせをいただければ幸いです。
今後とも、たま企画室をどうぞよろしくお願いいたします。

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