こんにちは、たま企画室です。今日は、石材店様から大島石の製品をご注文いただきましたので、そのことについて少しお話ししたいと思います。
大島石は、以前のブログ『大島石のこと』でも紹介させていただきましたが、愛媛県今治市の大島(おおしま)という島で、現在は16社の採石業者が採掘業務に携わっています。
今回使用した大島石は、【塩見石材(有)】様の1等材で、以前に紹介しました【平岡向井石材(有)】様の大島石とは色味も目合も違います。もちろん自然のものですので、採れる山が異なることで色味や目合いに違いが生じます。では、どちらが良い石かということですが、最終的には人それぞれ、見た目の好みによる部分が大きいと思います。例えば、色味が濃い石に重厚感や力強さを感じる方もいれば、薄めの色味の石が持つ柔らかさや爽やかさを好む方もいらっしゃいます。また、目合が細かい石は繊細で緻密な印象を与え、目合が粗めの石は自然の力強さや独特の表情が魅力的だと感じることもあります。このように、色味や目合の違いは個人の感性や好みに委ねられる部分が大きいのです。 学術的な強度や吸水率は、人間レベルの時間経過で考えると全く同等の品質と言って良いと思います。これは大島石に限らず、どこの丁場でも同じことが言えます。なので、ネットなどでも時々見かける石材の試験データなどは気になさらないほうが良いですね。
ご注文いただきました製品名は【大阪型】と言われる和型の墓石です。いわゆる大阪方面で広く親しまれている形状で、今回はさまざまな付属品や装飾のない、シンプルで定番のデザインです。「既製品」といっても、大量生産される工業製品とは異なり、職人の技術を生かして一つ一つ丁寧に仕上げられています。
私は、シンプルなデザインには独特の魅力があると感じています。華美な装飾がない分、形そのものの美しさやバランスが際立ち、時間が経つほどにその良さを実感できるのではないでしょうか。また、シンプルだからこそ時代や流行に左右されることが少なく、長い年月を共にする墓石として相応しいと考えます。飾り立てない中にも、静かな存在感や品格を感じられるのが、この定番デザインの良さだと思います。
これからお墓の建立をお考えの方には、大島石を使用した和墓もお勧めです。お墓のことならどんなことでも構いませんので、ぜひ私たちにご相談ください。分かりやすく丁寧にご案内させていただきます。
せっかくなので、なかなか見る機会のない出荷前の写真も掲載しました。ぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。質問やご意見がございましたら、お気軽にコメントやお問い合わせをいただければ幸いです。今後とも、たま企画室をどうぞよろしくお願いいたします。
大島石(いしマガ 日本石材工業新聞HP) https://www.ishimaga.com/oshimaishi
平岡向井石材(有) https://www.hiraoka-ooshima.com/about/