こんにちは、たま企画室です。今日は前回の【お祭りのこと】の続きで、ちょうさを用いた祭りの儀式についてお話しさせていただこうと思います。
ちょうさが神社に到着する瞬間は、祭りのクライマックスです。神社は神様が正式に祀られている場所ですから、そこにちょうさが到着するということは、戻られた神様を迎えて最終的な儀式を始めることを意味します。
具体的にはちょうさを奉納し、神様に感謝の気持ちを捧げて地域の繁栄を祈る儀式を行います。この奉納は、五穀豊穣や地域の平和、住民の健康など、さまざまな願いを込めた神聖な行為です。
その後、馬場(ばば…主に神社の境内や参道にある広い平坦な場所)で神事が行われます。
引用 LINE 川西太鼓台(連絡用)
ところで、ちょうさは担ぎ手が上下に揺らしたり、差し上げたり、さらにはくるくると回したりします。これらの行為にもそれぞれ、古式に則った意味があることをご存じですか?
まず、ちょうさを「揺らす」動きは「魂振り(たまふり)」(私どもの屋号たま企画室の【たま】です!)と呼ばれ、太鼓や掛け声に合わせて神様の霊力を呼び覚ます神聖な儀式です。
「差し上げる」行為は、ちょうさを神様に近づけるという意味合いがあり、神様への尊敬と祈りを捧げ、地域の繁栄や安全を祈願します。また、神様の霊的な力を受け取り、加護を求める意図も込められています。
最後に「回す」行為ですが、ちょうさは神様が一時的に降臨する乗り物ですから、それを回転させることでその場にいる人々や地域全体が神様のご加護を受け、浄化されると考えられています。つまり回転させることは、神聖なエネルギーを地域全体に広げることの象徴なのです。また、豊作や繁栄を願う象徴的な行為として、農作物や生活の円滑な循環を祈る意味が込められており、地域全体の幸せと繁栄を願う重要な儀式です。
(祭りの形態や地域によって諸説有ります。)
引用 LINE 川西太鼓台(連絡用)
さて、今回も少し話が長くなりましたので、前回同様【お祭りのこと3】に繰り越そうと思います。 【お祭りのこと3】では、なぜお祭りの歌に伊勢音頭が使われるのかについてお話ししたいと思います。
なお、この記事は私の見解や個人的な体験に基づいて書かせていただいております。もし内容に関して気になる点や誤りがあれば、ぜひお気軽にお知らせいただけると幸いです。皆様のご意見やフィードバックは、今後の改善にとても参考になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。今後とも、たま企画室をどうぞよろしくお願いいたします。質問やご意見がございましたら、お気軽にコメントやお問い合わせください。
引用 LINE 川西太鼓台(連絡用)