たま企画室

加工のこと2


庵治石特上 大丁場産出 切出水鉢 供物台香炉

こんにちは、たま企画室です。ブログ【加工のこと】でご紹介させていただいた製品が完成いたしましたので、そのことについてお伝えしようと思います。

やはり庵治石細目だけあって、一筋縄ではいきませんでした。納期も延ばしていただき、なんとかギリギリで納めさせていただいたという感じで、石材店様には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。まだまだですね。日々、精進してはおりますが、今回の経験を糧に、さらなる成長を目指していきたいと思います。

加工に関しては個人的な意見ですが、よい感じで仕上がったのではないかと自負しております。特に役物(やくもの…意匠的な役割を持つものや、特殊な形状で仕上げるものを「役物」と呼びます。)加工には細心の注意を払い、丁寧に仕上げています。また、用紙に描かれた図面では、実際の大きさで作ってみると「んっ?」と思うことが起こることがあります。そのため、特殊な形状の場合は原寸の型を作ってチェックし、最後は職人の感覚で微妙に調整していきます。

こうした微調整は、まさに職人の経験と感覚に頼る部分が大きく、機械だけでは補えないものです。特に石材という自然素材はひとつとして同じものがなく、それぞれに合わせた対応が必要です。石の質感や色味、細かな模様などを見極めながら、最適な仕上げ方法を選び、加工を進めていくことが求められます。

役物加工
役物加工
庵治石特上 大丁場産出 亀腹加工
役物加工(亀腹加工)

最後までお読みいただき、ありがとうございます。これからも、より良い石材加工を目指し、日々研鑽を積んでまいります。質問やご意見がございましたら、お気軽にコメントやお問い合わせいただければ幸いです。今後とも、たま企画室をどうぞよろしくお願いいたします。

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