こんにちは、たま企画室です。今日は、以前のブログ【ブログ『一石五輪塔群』お問い合わせの件】で少し触れました【石造美術】についてお話ししようと思います。
まず、【石造美術】とは何のことだろう?と思われた方も多いかもしれません。普段の生活で耳にすることは、ほぼないでしょう。この「石造美術」という言葉は、昭和8年4月に東方書院から発行された『京都美術大観』シリーズの『石造美術』篇に合わせて作られた造語です。本書の解説を行った川勝政太郎博士(1905~1978)が、昭和10年3月にスズカケ出版部から発行した自著『石造美術概説』の第2章「石造美術の意義及種目」で石造美術の定義について述べていますので、その内容を私なりに簡単にまとめてみます。
「石造美術とは、私が初めて使った言葉で、飛鳥時代から江戸時代にかけて作られた遺品が対象となる。主に信仰の対象として作られたものが多いが、仏像や建築物と同様、美術的観点からも研究されるべきものである。人工的に作られたものだけでなく、自然石に美術的彫刻を施したものも含み、古墳時代以前や明治以降のものは対象外とする。」
とはいえ、これだけではピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんので、近々、実際にブログで石造美術(石造物)を紹介させていただこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。質問やご意見がございましたら、お気軽にコメントやお問い合わせをいただければ幸いです。今後とも、たま企画室をどうぞよろしくお願いいたします。