こんにちは、たま企画室です。今日は石材店様から修復作業のご依頼をいただきましたので、そのことについて少しお話をさせていただこうと思います。
私たち石材加工メーカーの基本的な業務は新規の石製品の制作ですが、時々古いお墓のリフォーム作業なども承っております。リフォームといっても薬剤やブラシ、高圧洗浄などを使った軽い清掃から、切削機(せっさくき)や研磨機(けんまき)などを使用したフルリフォームまで、さまざまな方法に対応可能です。とくにフルリフォームは、住宅リフォームの「住友不動産の新築そっくりさん」じゃありませんが、新品同様の仕上がりになります!ぜひ、お墓の建て替え、リフォームをご検討のお施主様は一度ご相談いただけましたら幸いです!
さて、話が少しそれましたが、本題に戻ります。
今回の依頼はお墓ではなく、建物の屋根の棟(屋根の頂上部分)に使われている【棟石(むないし)】の修復です。屋根に石?と思われた方もいらっしゃると思いますが、私もネット検索ではありますが、調べてみると、意外に多くの地域で、棟石や屋根材として石材が最近まで使われていたことがわかりました。
その建物は鳥取県東伯郡湯梨浜町にある【尾﨑家住宅(おさきけじゅうたく)】といって、国の重要文化財に指定されています。私も一度お伺いしましたが、めちゃくちゃ立派な邸宅です。
修復内容を細かく説明すると、①一部破損部分の補修②一部破損部分の補填③破損部材の新規制作の3パターンにて修復していきます。使用されている石材は島根県産の来待石で、火山性の堆積物が海底で固まってできた凝灰質砂岩(ぎょうかいしつさがん)です。非常に柔らかく、加工がしやすい特性を持つ石材です。 現在、現状の石肌に合う仕上げを模索中です。これから少しずつ完成へ向けて頑張っていきたいと思います。そのプロセスについても、定期的にブログで報告していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。質問やご意見がございましたら、お気軽にコメントやお問い合わせをいただければ幸いです。今後とも、たま企画室をどうぞよろしくお願いいたします。
棟石(モニュメント・ミュージアム 来待ストーンHP) https://www.kimachistone.com/about_kimachistone/seihin/
尾﨑家住宅(山陰百貨店-日常を観光する-HP) https://ameblo.jp/sanin-department-store/entry-12739043735.html