こんにちは、たま企画室です。今日はお客様から「見下ろしてしまうような小さなお墓って建ててもいいのですか?」というご質問をいただきましたので、そのことについてお話しさせていただこうと思います。
お墓(仏塔)を建てて先祖供養をする行為を「造塔供養」や「仏塔供養」といいます。その行為は非常に大きな功徳を積むことにつながり、生者は未来の幸福や現世での幸せが得られます。そして故人やご先祖様は、生者が功徳を差し向ける(回向する)ことで極楽浄土へ往生出来るようになります。
大乗仏教を代表するお経の「法華経」の中には「仏塔をつくり、供養すると無量の功徳がある」といくつも説かれています。また、先日「寿陵墓(生前墓)のこと」でも紹介した「地蔵本願経」というお経にも、「追善供養をすると、その功徳の七分の六は供養した本人に、七分の一が故人やご先祖様に回される」と説かれています。(「日本人とお墓シリーズ(5)先祖供養ってな~に」)
このようにお墓(仏塔)を建てて先祖供養をする行為そのものが「慈悲の思想」であって、大きさによって優劣があるわけではありません。(慈悲=「すべての生き物が苦しみから解き放たれ、幸せを得られますように」と願うこと)(注1)
他人の目を気にせず、家族や親族と相談されて、故人やご先祖様を思い浮かべながら自分たちに似合った大きさにすればそれが一番良いと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。質問やご意見がございましたら、お気軽にコメントやお問い合わせをいただければ幸いです。今後とも、たま企画室をどうぞよろしくお願いいたします。
日本人とお墓シリーズ(いしぶみ (株)石文社HP) https://www.ishicoro.net/SHOP/ohaka001015.html
(注1)引用 真言宗智山派 総本山智積院
https://chisan.or.jp/shinpukuji/center/workshop/forum/